「社会トレンド」海外でも広がるワークライフバランス

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1. 「静かな退職(しずかなたいしょく)」とは

英語の “quiet quitting” を日本語にした言葉で、文字通りには「静かに辞める」という意味になりますが、実際には以下のような状態を指します。

仕事に対する熱意や貢献意欲を失い、必要最低限の業務だけをこなす働き方

具体的には、以下のような行動が見られます。

  • 仕事の範囲を厳守する: 自分の職務記述書に書かれていること以外の業務は基本的に行わない。
  • 積極的に貢献しない: 会議で発言したり、新しいプロジェクトに志願したりすることを避ける。
  • 残業や休日出勤をしない: 定時で退社し、業務時間外の連絡には対応しない。
  • 仕事への関心が低い: 仕事の話を避けたり、同僚とのコミュニケーションを減らしたりする。

これは、積極的に転職活動をしているわけではない 点が、通常の退職準備とは異なります。

従業員は会社に在籍し続け、給料を受け取りながらも、仕事への心理的な関わりを最小限に抑えている状態と言えます。

「静かな退職」の背景には、燃え尽き症候群(バーンアウト)、仕事内容への不満、評価への不満、ワークライフバランスの重視など、様々な要因が考えられます。

近年、特に若い世代を中心にこの考え方が広まっており、SNSなどを通じて議論されることも多くなっています。

企業側にとっては、従業員のエンゲージメント低下や生産性低下につながる可能性があるため、注目すべき現象と言えるでしょう。


2. 「寝そべり族(ねそべりぞく)」とは

主に中国の若い世代に見られるライフスタイル、またはそのように生きる人々を指す言葉です。

中国語の「躺平(タンピン)」という言葉が元になっており、「寝そべる」「横になる」という意味から転じて、以下のような意味合いを持ちます。

社会的な競争やプレッシャーから降り、必要最低限の努力で生きていく生き方

具体的には、以下のような特徴があります。

  • 高い目標を持たない: 出世やキャリアアップ、高収入などを追求しない。
  • 消費に積極的でない: 住宅や車などの高額な買い物、過度な消費を避ける。
  • 結婚や出産にこだわらない: 個人の自由な時間を重視する。
  • 最低限の労働で生活する: 必要以上の仕事はせず、自分の時間を大切にする。
  • 精神的な充足を重視する: 物質的な豊かさよりも、心の平穏や自由を求める。

「寝そべり族」は、中国の急速な経済成長に伴う激しい競争社会や、高騰する住宅価格、長時間労働といった社会的なプレッシャーに対する、一種の抵抗やアンチテーゼとして現れたと考えられています。

日本でいう「さとり世代」や、近年話題になっている「静かな退職」と似たような価値観を持つ層と言えるかもしれませんが、「寝そべり族」はより広範なライフスタイルを指し、社会構造そのものに対する静かな反発の色合いが濃いと言えるでしょう。


◎ 社会問題としての側面

中国政府は、「寝そべり族」の増加を社会の活力低下や経済成長の鈍化につながる可能性があるとして、懸念を示しています。

向上心や勤勉さを美徳とする伝統的な価値観からも相容れないと考えられているため、国営メディアなどが批判的な論調を展開することもあります。

しかし、若者たちは、過酷な競争社会の中で疲弊し、将来への不安を感じる中で、「寝そべり」という生き方を選択しているとも言えます。

これは、個人の価値観の変化を示すと同時に、社会のあり方に対する問いかけとも捉えられるでしょう。


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