今回のミニブログでは、「世界」ファッションの歴史についてご紹介！
ファッションは、単なる衣服の流行を超え時代を映し出す文化そのものです。
ここでは、その奥深い歴史を紐解き、現代ファッションのルーツを探っていきましょう。
1. 古代：機能性と装飾の融合
・狩猟採集時代
動物の皮や植物の繊維を纏い、実用性を重視した簡素な服装が主流でした。
寒冷地では保温性の高い毛皮が重宝され、装飾品として牙や貝殻が使われていました。
・古代エジプト:
薄手のリネン生地が普及し、男女ともに腰布や巻きスカートを着用しました。
階級性を表す装飾や刺繍が施され、宝石や金属製のアクセサリーも登場しました。
・古代ギリシャ・ローマ
ドレープされた柔らかい衣服が特徴で、ペプロスやキトンと呼ばれる衣装が男女ともに着用されました。
高度な織造技術と染色技術が発達し、鮮やかな色彩と繊細な模様が表現されました。
2. 中世：身分や宗教を象徴する衣装
・ヨーロッパ
封建社会の成立と共に、身分や職業を示す服装が定着しました。
貴族は豪華な生地や装飾を施した衣装を身に着け、庶民は粗末な素材の衣服を着用しました。
キリスト教の影響で、露出度の高い服装は避けられ、礼儀正しさや謙虚さを重んじる傾向が生まれました。
・東洋
中国では明朝時代に明朝服と呼ばれる民族衣装が確立され、儒教の理念に基づいた礼儀正しさや身分秩序を表現しました。
日本では平安時代に狩衣や十二単などの公家装束が盛んになり、貴族社会の繁栄を象徴しました。
3. 近世：ファッションの変革と多様化
・16世紀
スペインではコルセットとボリュームのあるスカートが流行し、女性の曲線美を強調するスタイルが生まれました。
フランスではルイ14世の治世下で華美な宮廷文化が栄え、レースや刺繍を施した豪華な衣装が流行しました。
・18世紀
フランス革命の影響で、簡素で動きやすい服装が求められるようになりました。
男性はネクタイやシャツ、ジャケットといった現代的なスーツの原型となる服装を身に着け、
女性はウエストラインを強調したワンピースやガウンが流行しました。
・19世紀
産業革命の進展により、大量生産が可能になった綿や化学繊維が登場し、衣服の価格が低下しました。
ファッション雑誌が普及し、最新流行を気軽に知ることができるようになりました。
4. 現代：自由と個性を追求するファッション
・20世紀
第一次世界大戦後、コルセットの使用が廃れ、女性たちは動きやすく開放的な服装を好むようになりました。
1920年代にはフラッパーと呼ばれる女性たちが短髪とミニスカートで新しいファッションアイコンとなりました。
・20世紀後半
サブカルチャーやカウンターカルチャーの隆盛と共に、様々なファッションスタイルが生まれました。
ヒッピー、パンク、ロッカーズなど、既存の価値観に抗う若者たちのファッションは、社会に大きな影響を与えました。
・21世紀
インターネットの普及により、世界中のファッション情報を瞬時に手に入れることができるようになりました。
ジェンダーレスやサステナビリティなど、多様性を尊重する価値観に基づいたファッションも生まれています。
