今回のミニブログでは、中国の歴史的遺産のシルクロードについてご紹介!
1. シルクロードとは
紀元前2世紀から15世紀半ばまで、ユーラシア大陸を東西に横断する交易路網のことです。
中国の絹が西方に運ばれたことから「絹の道」と名付けられました。
2. シルクロードの主な特徴
- 全長: 6,400キロメートル以上
- 期間: 紀元前2世紀~15世紀半ば
- 役割: 東西の経済・文化・政治・宗教の交流の中心的な役割
- ルート: 中国の長安(現在の西安)からローマまでが一般的なルートですが、地域や時代によって様々なルートが存在しました。
3. シルクロードを通って運ばれたもの
- 絹: 中国の特産品であり、シルクロードの名前の由来となった
- 陶器: 中国の陶器は技術が高く、西アジアやヨーロッパで人気を集めた
- 香辛料: インドやアラビア半島の香辛料はヨーロッパで高価に取引された
- 馬: モンゴルの馬は強健で、軍事や輸送に利用された
- 仏教: 仏教はシルクロードを通って中国や中央アジアに伝播した
4. シルクロードがもたらしたもの
- 経済の発展: 交易によって各地域の経済が活性化した
- 文化の交流: 各地の文化が融合し、新しい文化が生まれた
- 技術の伝播: 各地の技術が相互に影響し合い、発展した
- 宗教の伝播: 仏教をはじめ、様々な宗教がシルクロードを通って広まった
5. シルクロードの衰退
- 海上貿易の発展: 海上貿易が盛んになり、シルクロードの重要性が低下した
- 政治的な混乱: 各地の政治的な混乱が交易を妨げた
- 新しい交易路の開拓: 新しい交易路が発見され、シルクロードが利用されなくなった
6. 現代におけるシルクロード
現代においても、シルクロードは歴史的な遺産として高く評価されており、多くの観光客が訪れています。
また、中国が提唱する「一帯一路」構想は、古代のシルクロードを現代版に蘇らせる試みとして注目されています。
◎ 「一帯一路」構想とは
中国が提唱する大規模な経済圏構想です。
古代のシルクロードを現代版に蘇らせ、中国とヨーロッパを陸路と海路で結び、その間の地域におけるインフラ整備や経済協力を通じて、経済圏を形成しようとするものです。
☆「一帯」と「一路」
- 一帯: 中国西部から中央アジア、ヨーロッパへと続く「シルクロード経済ベルト」を指します。鉄道、道路、パイプラインなどの陸路インフラを整備し、経済的な結びつきを強めることを目指しています。
- 一路: 中国沿岸部から東南アジア、南アジア、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」を指します。港湾、物流施設などを整備し、海上貿易を活性化させることを目指しています。